第六章 北海道大学獣医学部

1.北大のチョビ
2.醸造酒醸造所

3.クラーク博士と羊の乳
4.地獄の谷の閻魔大王
5.室蘭再び


今日の予定
・北大医学部で、漆原教授を生け捕りにする
・クラーク博士の手の形がどどん波であることを証明
・登別温泉
・フェリーに乗る

5.室蘭再び

登別を出て、いよいよ我々は室蘭へ向かう。北の大地における始まりの場所、室蘭。ここで我々の北の旅は終焉を迎える。

クーラーボックスには俺といがたのウニが入っているのに、まこりがナゥピーを中に一つ残していて(しかも余裕で溶けてる)納豆臭いとか、日本一のぼりべつなクマ牧場が入場料2520円だとか、様々な問題点を残しつつ、我々は室蘭へ向かった。フェリーに乗る前に、買い物などを済ませねばならない。

さて、前回で室蘭のゴーストタウンぶりはわかっているので、我々は室蘭地方の中心地「東室蘭」へ行くことにした。だがやはり室蘭が東になったところで大した変化があるわけでもなく、結局店は開いてないので、やっぱり室蘭へ。コンビニくらいは開いているだろう。

今まで話題に上がらなかったのだが、北海道には「セイコーマート」というコンビニチェーンがある。北海道で石を投げればセイコーマートにあたると言うくらいたくさんある地元密着型のコンビ二だが、ここの商品がやけに安い。コンビニの癖に500MLのペットボトルが100円だったり、カップラーメンが100円だったりするのである。時間も残っているし、せっかくだからセイコーマートを探そうということで、我々は室蘭を探索した。いつもは見つからない探し物も、今回は意外と早くみつかる。フェリー乗り場の近くでセイコーマートを見つけた。

中で買い物をしていると、かいえんから電話がかかってきた。

かいえん「道に迷った――!!



またかい!!!

アイデンティティどおりの行動をするかいえん。どうやら、酔っ払って森に飛び込んだら前後不覚になって元の場所に戻れなくなったらしい。

かいえん「どうしよう??

どうしようと言われてもどうすることもできないので、とりあえず他のメンバーに電話を代わることにした。なんか和気あいあいと会話が弾んでいる様子。最後のはるかに電話がわたる頃には、なんとか森を抜けたらしい。

かいえん「森を先に進んでいったつもりだったんだけど、どうやら戻ってたみたいなんだよねー

もはや何もいうまい……

セイコーマートでは、2L入りのお茶を二種類買った。生茶と、玉露入りお茶。2L入って198円。500のペットと大差ないのである。是非、関東にも欲しい。セイコーマート万歳。

もう少し時間が余ったので、「道道」の表記のある写真を撮ったり、白鳥大橋がきれいに見える海辺の公園っぽいところで、最後の捏造写真を撮ったりする。ついに生徒に手を焼きつづけた先生の、反乱。名づけて、『切れる先生』である。

そろそろやることもなくなり、フェリーへ移動。帰りの船もやはり「ばるな」であった。ばるな2の、いわば親である。

勝手が分かっているので、フェリーには何事も無く乗り込むことができた。ラウンジで酒を飲みながらしばらくダラダラしていると、23時30分。出航の時間である。

こうして、我々は北の大地に最後の別れを告げた。


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