第六章 北海道大学獣医学部

1.北大のチョビ
2.醸造酒醸造所

3.クラーク博士と羊の乳
4.地獄の谷の閻魔大王
5.室蘭再び


今日の予定
・北大医学部で、漆原教授を生け捕りにする
・クラーク博士の手の形がどどん波であることを証明
・登別温泉
・フェリーに乗る

2.醸造酒醸造所

結局北大の滞在時間は1時間程度。その後、一同はお土産を買いに札幌駅周辺に向かった。目指すはサッポロファクトリーという、ショッピングモールみたいなところ。その途中、我々は札幌駅前のガード下で、恐るべきものを発見した。


最初、「新宿」という大きな看板が見えた。場所はまさに駅の入口である。
角度を縮めると、なんと「新宿西口」であることが判明した。

な、なぜこんなところが新宿西口???

さらに角度を縮めると、「新宿西口 ヨドバシカメラ 札幌店」だった。

ていうか、位置的には駅名が書いてあっても不思議は無い場所である。そもそも、ヨドバシカメラの正式名称って新宿西口まで入るのかっ???

きっと、札幌市民のお茶目な悪戯なのであろうが、遠くから(特に東京周辺)の観光客はビックリだ。

さて、サッポロファクトリー。つまるところビール工場。なんかデパートなんだか何なんだかよく分からないのだが、1フロア土産屋になってたりする。実は現在、まだ店すら開いていない時間帯であり、5分ほど開店まで待つことになった。

中ではひたすらお土産を買った。ウニとかラーメンとか熊カレーとかを買った。

ここで、変わりダネを手に入れる。「白い恋人ドリンク(210円)」である。
白い恋人。あの、北海道名物の、ただひたすらに甘いお菓子。
それをなんとドリンクにしてしまうのである。甘いことこの上ない。どうだい君、想像に余りあるだろう?

ちょっと飲んで、やっぱり甘くて、とりあえず回し飲みした後、全部まこりにあげた。苦戦してたが、何とか飲み干していた。

適当に土産物屋を散策した後、昼飯を食いに移動。酒売り場から遠ざかるにつれて、丁度磁石の力に引き寄せられるかのようにはるかの歩みが遅くなっていくのが印象的だった。後ろ髪引かれすぎである。

昼飯は、近くのラーメン屋。ばり屋という名のその店は、なにやら味にこだわりがあるらしく、ちょっと期待できそう。外も結構暑い日だったが、中に入ると更に熱風が押し寄せ、いい感じにラーメン屋。各テーブルにはティッシュが設置(本当に「設置」。テーブルの横に固定)されており、戦闘への期待感は高まる。

るしふぇる、いがた、まこり  味噌ラーメン
はるか  塩ラーメン 
たけし  でっかいどうラーメン


でっかいどうラーメンは、ネーミング的には「やっちまったか」という感じだが、麺の量が二倍で、塩味のついたたまご(=まこり)が入っている。なかなかお買い得な感じのラーメンだ。

さて、味の方は、言うだけあってかなりおいしかった。味噌ラーメンでは、今まで食った中で一番うまかったかもしれない。俺は味噌ラーメン自体をあんまり食わないのだが、これは中々のものだった。はるかの塩ラーメンも少しもらったが、これもさっぱりしていてなかなかいけた。

ラーメンを食い終わり、サッポロファクトリーのビール館でちょっとした工場見学。この工場が実際に動いているのかはよく分からいが、一応「札幌開拓使麦酒醸造所」と書いてあった。しかし我々はビールのことなんかよりも、むしろ「醸造酒醸造所」が早口でいえるかの方が重要であったらしく、醸造所の中では様々な早口言葉が飛び交っていた。


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