第四章 増えるマリモ

1.摩周湖リベンジ
2.増えるマリモ

3.日本一放し飼い
4.初テント

<本日の予定>
・摩周湖リベンジ
・阿寒湖でマリモの生態に迫る
・北キツネと闘う
・適当な場所にテントを張る

4.初テント

まだそれほど遅い時間でもないが、キャンプ場に向かう。明るいうちにテントを張らねばならんのだ。キャンプ場には、二つの地図を駆使して何とかたどり着こうとするも、二つの地図が違う場所をさしているため、さっぱり場所がわからない。苦労の末、なんとかキャンプ場に到着。

というわけで、テント作成である。小沢家所有のテント。「予習をしてきた」と豪語するだけあって、なかなかスムーズにテントを組み立てることができた。完成後は丁度日も暮れ、我々は晩飯を食いに、キャンプ場の親父推薦の、レストラン「トニーズ」に向かうことにした。

オザワゴンに乗る直前、いがたが何かを見つけた。カエルである。どうもいがたはやたらと何かを見つける。発見物の大概は死骸なのだが、たまに生きているからたちが悪い。何が悪いかというと、そのまままこりが拾っていくからである。

まこり「カエルーーーーー!!

カエルを捕まえるまこり。一体こいつは何歳なのだろう。

オザワゴンで、レストランに向かう道のり。

まこり「カエル捕まえると、雨が降るんだって。
たけし「やめろよ!雨降ると、テントたたむのすげぇ大変なんだぞ!!

珍しく、たけし怒る。しかも、迷信に対してである。空腹で気が立っているのか?

そんなこんなで、トニーズ。なんか、見た目高級そうでちょっと気が引ける。中に入ると、客は我々だけ。大丈夫なのか?本当に。

値段は、思ったよりは高くなかった。というか、値段に幅があった。ステーキは4500円と、なかなかいい値段であるが、他のメニューは全般に1000円弱。

結局、ピリ辛ハンバーグ派の3人と、ハンバーグカレーの俺。昼飯に続いて、今回も注文が登場するまでにえらく時間がかかったが、幸いここには100円のサラダバーがあり、あまり気にならなかった。値段の割にはいろいろ種類があって、なかなかお得である。ただ、店員が「サラダの皿です」といって皿を持ってきたときには、「ここは笑うべき場所なのか??」と本気で悩んでしまった。

さて、味の方だが、ハンバーグカレーはかなり美味しかった。ハンバーグカレーのハンバーグとは、得てして手抜きなものだが、このハンバーグは専門店のものだけあって、かなりのものだった。これで850円は安い。

会計の後、変な灰皿が売っているのが目に付いた。オレンジジュース「なっちゃん」をモチーフにした、「おっちゃん」。オレンジ味もしっかりと「オレタチ味」になっており、果汁が油汁になってて怪しさメガトン級である。

飯を食った後、テントに戻らずそのまま風呂へ移動。またどこかのホテルの風呂屋なのだが、今回はかなり時間的にギリギリ。入口で、いがたがまた何か発見。今度はカブトムシの死骸。まこり、また拾う。

さらにまこり、今度は風呂の入口でなんと、生きた「クワガタのメス」を発見。さすがに今度は高得点である。


中々前に進まないが、やっと風呂へ移動。今回、俺は水風呂にはまる。サウナにも入らず、いきなり水風呂に入り、身体を死ぬほど冷やしてからサウナへ。すると、何分でも耐えられそうな、無敵の気分になることが判明した。ただし、間違いなく身体には悪いし、北海道の水風呂は死ぬほど辛い。決して人には勧められない気がした。

なお、しばらくすると今回も微妙に貸しきり状態になり、風呂レク=第三次世界大戦パート2が開戦となった。結果は、俺の四連勝。たけし、やはり根本的に何かが弱い。しかも、飛び込む際、腹打ちとかする。めっちゃ痛そう。

風呂を出ると、めずらしくいがたが先に上がっていた。はるかとまこりは、相変わらず遅い。ていうか、ホテルもう閉まる。でも、出てこない。さすがにホテルの人に申し訳ないのだが、出てこない。おいおいやべぇよ。

やっと出てきた2人。そのまま、オザワゴンへ。その瞬間に、ホテルのドアが閉まった。かなり俺らが邪魔だったらしい。

その後、オザワゴンの鍵置き去り事件や、るしふぇるのかばん紛失事件などが起こったのだが、めんどくさいので却下。どうせただの失敗談だし。知りたきゃ、メールでも下さい。

帰る途中、なんと雨が降り始める。さっきはあんなに晴れていたのに。カエルを捕まえたまこり、全ての人格を否定されかねないくらい、集中攻撃を受ける。その上、会話の途中で寝るという、たけしにしかできなかった離れ業をやり遂げる。もう人権なんて何のその状態である。

結局雨の中、テントの中で就寝。それにしても、テントが狭いのである。5人が雑魚寝となるのだが、とりあえず中々寝返りが打てない。俺とたけしが端っこなったのだが、端っこはぬれるし、テントの構造上手が動かせないし、かなりの辛さ。その上俺は寝袋がないため、背中が痛いのである。

そんなわけで、人生初のテント生活は、頭の中でグルグルと名曲「コンビニ」が流れ続け、脳味噌トランス状態でなんだか理解不能な怪奇現象も起こりつつの、生涯忘れられない思い出になった。

 

コメント集その8 「テントの感想」

たけし なんで雨降るかなぁ
まこり ・まこりがカエルをつかまえたから?
・のびたけしをとうとうやってしまったまこり。
はるか 生まれて初めてのテント泊をまこりにダメにされた感ずぃ。
いがた ・なんであいべつAC(オートキャンプ場)は、道路の左側なんだ?るるぶと違う。
・忘れ物には気をつけるべし。


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