第五章 すすき野の女王

1.ラベンダー畑
2.道庁所在地・札幌


<本日の予定>
・美瑛で景色を見る
・富良野のラベンダー
・すすき野でジンギスカン

1.道庁所在地・札幌

起床は6:00。延々とテントを片付け続ける。出発前に、まこりがまたカエルを捕まえかけたので、一同上げての大規模な取り押さえが行われた。

当麻「道の駅」で、超食を取ることにした。否。朝食である。
近くのコンビニで朝飯を買う。道の駅にはルパンIII世のガチャガチャが売っており、なんかその時は全般に微妙にルパンづいていたため、一回やってみることになった。ラインナップはルパン、不二子、次元、五右衛門、銭形、マモー、あともう一人のよくわからない奴である。最後の奴以外ならどれでも良かったので、かなりの確率ではずれなしである。

……ガチャ。

!!!!??? 最後の奴が出た。やはり、昨日のアレで運を全て使い果してしまったのか??

なんか、どどん波のポーズで、指先から火の玉が出ている。せっかくなので、道の駅にプレゼントしていくことにした。

そんなわけで、美瑛に進む。富良野よりちょっと北にある美瑛だが、ここは特に牧場とかがあるわけではなく、純粋に自然を楽しむところ。淡々と緑の丘が続いている場所である。中には、「ケンとメリーの木」や、「マイセンの木」「セブンスターの木」など、各種CM撮りに用いられた様々な木が立っている。

そんななかで、我々が見つけたのは……なんと、「PHSの木」

な、何故PHS……まさかっ?? と、自分のPHSを確認するが、やっぱり圏外である。PHSはこういう田舎道に圧倒的に弱い。しかし、電波も入らずになにが「PHSの木」か? 謎は深まるばかりである。

なお、日記には「まこりキック、かかとの骨に直撃」とあり、なんだか良く覚えてないが、また何かやらかしたのであろう。

次の目的地は、富良野である。ファーム富田、というラベンダー園。しかし、ラベンダー自体は思ったより全然大したことはなかった。張り紙によると、数日前までにはかなり綺麗な状態だったらしい。だが、大雨の影響でかなりのラベンダーがやられてしまったそうだ。台風の来ない北海道で、雨風にやられてしまうラベンダーのひ弱さを少々呪う。

ラベンダー園の売店では、当然のごとくラベンダーグッズがたくさん売っていたのだが、売店の中にはラベンダー園が見渡せる展望台がついており、中々いい感じだった。展望台から眺めていると、隣にいた2人組みのおっちゃんが去り際に謎の言葉を残していった。

「ヘソ祭りか……」

……??へ、ヘソ祭り? ……富良野は北海道のヘソ……っていう話を聞いたような聞いてないような気がしないでもないが……そういうと、ラベンダー園の入口に「ヘソまんじゅう」が売っていた。謎は深まる。

その頃、「日光に弱い」と主張するいがた、ちょっとへなへな。ついには、花畑の前で写真を撮りながら、突然「蝶も入って超いい感じ!」などと、直後に自分でも後悔するような寒いギャグを飛ばす。


ラベンダー園を出ると、次の目的地は「富良野アイスクリーム工房」。様々な種類のアイスが食べられるという。北海道に来たからには、やはり「摩周ブルー」などという胡散臭いアイスだけでなく、まともなアイスも食いたいところである。

ここには、6種類のアイスがあった。とうきび、チーズ、かぼちゃ、ほうれん草、ぶどう、ミルクである。5人いるんだから5種類頼めばいいのに、結局5人で3種類。とうきび、チーズ、かぼちゃである。ほうれん草味など、かなりいい機会なのだが、自分の分にするには少々勇気がいるのだ。

同じ敷地内にある、チーズ工房にも入ることにした。3種類ほどのチーズが試食できるチーズ工房。「イカスミチーズ」なんてのもあり、さすが本場は何考えてるかわからない。ここで、100円の牛乳を買った。牧場来たのだから、牛乳だろう。だが、かなり冷えていたこともあって、味の方はどうすごいのかよくわからなかった。


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