第4章 寒空のヴェルサイユ(三日目)

1.出発
2.ヴェルサイユ
3.宮殿にて
4.フランスのマック
5.フランス料理

3.宮殿にて

バラはバラは 気高く咲〜い〜〜て〜
バラはバラは 美しく〜散る〜

ベルバラの主題歌の最後の音が嫌い。

というわけで、ヴェルサイユ宮殿。

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名所その4 ヴェルサイユ宮殿

太陽王呼ばれたフランス最大の王ルイ14世が、パリに変わる
新たな都を作る目的で建てさせた建造物。「史上、最も大きく、豪華な
宮殿を建てよ」という命によって作られ、川の流れすらも変えられた。

入口付近のルイ14世の馬上の像が、シンボルだ。ナポレオンなんかよりも、とにかくこの国ではルイ14世である。もう、いやというほどルイ14世見せられる。ちなみにイギリスではヘンリ8世である。まぁ、これについてはイギリス編で。

ヴェルサイユ宮殿の料金は45F。日本円にして、900円といったところ。まぁ、「史上最大」の宮殿なんだから、高くは無いだろう。もともとはガイド付きのコース(70F)にしようと思ったのだが、頼み方がわからなかったのでこちらにした。3人、バラバラにチケットを買う。そして、先へ進む。チケットをちぎってもらう。

いながき「あ。チケットが無い」

は?

後に言う、「いながきチケットもらえない事件」発生である。

料金払ったのに、チケットが貰えなかったいながき。どうやら、売店のおばちゃんが電話しながら応対していたので、チケットを渡し忘れたらしい。いながき、苦情を言いに戻る。さすがは商業英語研究会である。しかし、チケット売り場のおばちゃん、英語が出来ない。仕方なく、入口のインフォメーションセンターへ。

数十分の苦闘の末、ついにチケットを勝ち取ることに成功。パスポートと引き換えにガイド装置(日本語版)を借り(有料だった気がする)、いざヴェルサイユ散策。

中はさすがに豪華絢爛。贅沢を絵に描いたような世界。世界史の教科書に載っているような肖像画があちこちに飾られ、本場の凄みを実感する。

あちこち回っているうちに、庭園に出た。いつの間にやら宮殿の外に出ている3人。庭園は多分すごくきれいなんだろうが、雨でそれどころではなかった。景色に見とれる以前に、寒さで凍えそうなんである。もう、一刻も早く建物の中に入りたい。ウロウロしていると、本当にヴェルサイユ宮殿の門の前に出た。

…………?あれ?

チケットを買って中に入るのだが、出口がなかったくせにチケット売り場に戻ってしまった。実に不思議である。だが、逆にいうとそこから宮殿の中に入れる気もする。なんて大雑把な構造なんだろう。

結局、「寒い」が最大の思い出のヴェルサイユ宮殿であった

 

次回、4.フランスのマックへ続く