第5章 勝利の女神(四日目)
1.ルーブル美術館
2.エッフェル塔
3.フランス料理再び
4.大天使ミカエル
1.ルーブル美術館
いよいよ、フランス散策も最終日。今日の目玉は、世界最大を誇る「ルーブル美術館」である。フランス最大のイベントだ。
朝、三回目のフランスの朝飯を食い、例によっていながきが風呂場をびしょ濡れにし、いつも通り俺が風呂場で仮眠を取ったりして時間を浪費した後、ルーブルへ移動。昨日ほど寒くはないのだが、えらくひどい雨である。
寒空の下、ルーブル美術館に到着。しかし、入口がよく分からない。とりあえず、敷地のど真ん中に建っててえらく目立つ透明のピラミッド(あまり大きくはない)に向かうと、行列が出来ていた。どうやらここが入口のようである。入口でお金を払い、ピラミッド内部の下りエスカレーターで降りる。なんと、ルーブルの入口は地下にあったのだ。
中に入ると、ピラミッドの大きさからは伺えないくらい広い。インフォメーションセンターに行くと、パンフレット(地図)を配っていたので、勝手に取る。さすがはルーブル、様々な言語のパンフが揃っている。日本語と英語、そして曲がりなりにも3年間学んだものの礼儀として、中国語のパンフレットをもらってきた。
半日この美術館を徘徊するのだが、何しろ広い。広すぎる。広い上に、迷う。もらった地図上では行けそうな道も、なんか工事してたりして繋がっていない道があったりして、完全に迷路状態。同じところをぐるぐる回ったりした挙句、美術品に関心のない二人はある程度見ると、ただひたすら椅子を探し出す始末。結局、後半は一人でルーブル美術館を回ることになった。
途中で喫茶店に入ったのだが、ここで飲んだコーラはえらくうまかった。こんなにうまいコーラは飲んだことがない、というくらいこの美術館は広いのである。
さて、美術館の内容にも触れておかないと旅行記の意味がないような気もするので、以下は、展示品のダイジェストで送る。この美術館は、リシュリュー翼、ドノン翼、シュリー翼の3エリアからなっており、それぞれ半地階〜3階までで構成されている。
リシュリュウ翼
1F ハンムラビ法典
サルゴン2世の宮殿
2F ナポレオン三世の居室(キンキラ金の、成金っぽい部屋がそのまま入っている)
3F 特に記憶はない
ハンムラビ法典 どこかに「目には目を、歯には歯を」と書いてあるらしい、楔形文字の法典。えらく無造作に置かれていたのに、べたべた触ってたら遠くの警備員に「No Touch!!」とか言われた。 |
シュリー翼
1F ミロのビーナス、ラムセス二世坐像
2F アメンホテプ
3F トルコの浴場
ミロのヴィーナス 両腕が欠けていることで世界的に有名な(本当に有名な)、アフロディテ。ミロのヴィーナスである。さすがにここは人だかりがすごかった。 |
デゥノン翼
1F ギリシアの神像
2F サモトラケのニケ、モナリザ、民衆を導く自由の女神、ミカエル ナポレオンの戴冠式
サモトラケのニケ 首なし天使の形を取る、勝利の女神NIKE。これを見たかった。中心付近の階段の頂上にあるのだが、階下から見るニケは神々しくさえあった。でも、一度見てからは、迷ってはニケの前に、迷ってはニケの前に出てきたので、途中から飽きてしまった。 |
モナリザ 絵画史上最高といわれる、あのモナリザ。いつのまにか学園七不思議に挙げられてしまう、あのモナリザ。モナリザの微笑みというドラマがやっていたのはいつだったか。昔はハムラビ法典みたいにほっとかれたらしいのだが、一回盗まれたらしく今では厳重にガードされている。 |
個人的には、最初に見たギリシアの神像でえらく感動してしまった。すごいですわ、ここは。結構神話とか調べたりしてると、資料として写真が載ってるんだけど、そういう資料になってる像がたくさん。
モナリザの近くに、巨大な大天使ミカエルの絵があった。これはどこかで見た気がする。ラファエロの作で、槍を振り下ろしてルシファー=サタンを踏み潰すミカエルの絵は、えらくかっこよかった。
ちなみに、ミカエルに関しては後でお世話になったりする。
個人的には、ナポレオンの戴冠式が見られなかったのが、残念である。どこにあったんだろう。
次回、2.エッフェル塔へ続く