第3章 アユタヤとムエタイ(3日目)
第2章 バンコク観光へ TOPへ 第4章 ウィークエンドマーケットへ
今日は午前中はアユタヤで象乗り、午後はバンコクでしばらくフリーで、夜はムエタイ観戦のオプショナルツアー。
1.アユタヤの象
アユタヤで目覚める。旅程表には朝から象乗りと書いてあったのだが、何故か11時半に集合。
仕方がないのでホテル周辺の街を散歩してあわよくばドリアンを食ってみようという話をしていたが、起きたら雨が降っていたので即断念。
雨季だからなぁ。。
昨日は散々食ったので朝から食欲はなかったが、行ってみれば食えるもんだ。
場所は昨日のアメリカ西部レストランだが、和食も入っておかずもバリエーション豊かな朝食はなかなか充実していた。
とはいえその後何をすることもなく、結局集合時間までダラダラしていた。
ちなみに同じホテルに泊まっていた女子大生二人組は午前中トゥクトゥクに載って近くの市場まで行ってきたそうだ。若さが違うのかやる気が違うのか。負けている。
ツアーのバスに乗って、象乗り場に移動。
ここでは、象に乗って遺跡をぐるっと一回りできる。直接乗るわけではなく、象の上に屋根(というか傘)付きの簡単な椅子がついていて、そこに座るわけだ。
象の首の上には象使いがそのまま腰掛けている。首の上に人が一人乗っていてもびくともしない。当たり前だがさすが象だ。。
2人乗りなので、俺は一人で乗ったわけだが…結構象って揺れる。しがみついてないと結構怖い何度か落ちるかと思った。
象使いは移動中象の額をとげのついた棒でひっぱたき、象は鳴き声を上げる。まぁしかし、スピードも出ないしのんびりした物である。
その後アユタヤでマッサージだのワニのショーだのとオプションを勧められたが、バンコクで行きたいところもあったので拒否してそのままバンコクに戻る。
実は我々はもう少しアユタヤ遺跡を観光できると思っていたのだが、結局アユタヤに宿泊して意味があったのは象だけだ。
象だったらバンコクでも乗れるわけだし、わざわざアユタヤに泊まった意味がよく分からない。朝寝坊はできたけどね。。
2.ワット・ポー
旅程表を見る限りでは、夕方にバンコクに着くと思っていたのだが、予想に反して13時頃バンコクに到着。そのまま明日行くつもりだったバンコク最大の寺院ワットポーに向かう。ホテルの前でタイの古いタクシー・トゥクトゥクに乗ろうとしたが、ちょっと交渉して色々話したあげく、「おまえらタクシーで行けよ」みたいな事を言われた。何だよ最初は「タクシーは危ない」みたいなこと言ってたくせに。
バンコクの初タクシーだが、別にどうと言うことはない。35バーツからメーターが始まり、距離(あるいは時間)とともに1バーツずつ上がっていく。ワットポーに着いた頃は50バーツだか60バーツぐらいだった。それにしてもこの国の渋滞は聞きしにまさるというか、本当に町中車がぎっしりだ。それでも最近は鉄道が普及して少しはマシになったと言うが。。。日本人の渋滞観とタイ人の渋滞観はちょっと違うらしい。
昨日行った王宮周辺にたどり着き、すぐ側にあるお目当てのワット・ポーへ。
ここは黄金の涅槃仏で有名な寺院で、敷地内のほとんどを涅槃仏が占めている。一人20バーツの入場料を払い(入場券はくれず、レシートだけ。もしかしたら払わずに済んだかも知れない)、靴を脱いで寺院の中へ。
……いきなり登場の涅槃仏。
予想以上のでかさだ。昨日のアユタヤのやつよりでかい。これはトリビアだが、ストIIのサガットステージに登場する涅槃仏はたまにマイナーチェンジしていて、シリーズによってワットポーの金色だったりアユタヤの色だったりするわけだ。もっとも、タイには結構涅槃仏があるようなので、どれが本当のモデルなのかは分からないが。
何でツアーにこれを入れないかな。。。わざわざ見に来るだけの価値はあった。
涅槃仏のちょうど裏には、20バーツを小さなコインに両替して、それを一枚ずつズラリと並んだお布施入れに入れていくという面白い趣向のお賽銭システム(?)があった。折角なので地道に一枚ずつ入れていく。Iミツは結構手早く入れて行っている。SHOHEは早いのだが雑なので途中でコインが足りなくなった。
そのままワットポーでタイ式マッサージを受けることになった。ここにはタイ式マッサージの学校があるぐらいで、いわばマッサージの総本山。安く受けることができる。
俺はマッサージが苦手なのでSHOHEの「60分やりたい!」の主張を押し切って30分コースにしたのだが、結構みんな30分で満足していた。日本円で600円ぐらいだろうか。
涼しい部屋でタイ人のおねぇちゃんに全身をほぐしてもらう。たまに目が合うのがちょっと気恥ずかしい。ちょっとふくらはぎが痛かったが、思いの他気持ちよかった。
終わったら冷たいお茶のサービスがある。
マッサージで体がほぐれたところで、歩いてチャイナタウンへ。別に歩いて帰る必要はなかったのだが、飯を食いたかったのだ。実は18時集合でムエタイを見に行くので、それまでに何か食わないと晩飯まで食いそびれ恐れがある。昨日散々食ったとはいえ昼飯も食ってないしさすがに腹が減った。
市場を二つ通過したが、俺がレッドカレーに執着しすぎたせいもあってこれはという店が見つからない。
道の途中、SHOHEが小学生の女の子に大人気のクレープ屋の屋台に並んで変わった食べ物を買っていた。クレープの皮の上にウズラの卵を割り入れ、そこにそぼろのような物とソーセージをおき、たれをつけて巻いたお菓子。少しもらったが、予想外に美味しかった。行列ができているのもよく分かる。今思えばあれを買い込んで昼飯にしてもよかったぐらいだ。
それにしても、世界中どこでも女の子は甘い物が好きなんだな。。と感心する。他には珍しいところで寿司(ネタはよく分からない。生魚ではないみたいだ)の屋台もあった。
さらに市場を適当に移動。ホテル方向に向かいながら食い物を探す。途中、ドリアンを切り売りしているオバちゃんがいたのでGET。丸ごとは無理なので、4切れぐらいをラップで包んで売っていたものを80バーツで購入。一番小さかったが、それでも結構な量があった。SHOHEは中華風の辛いニラまんを買っていたが、Iミツは何も買わなかったようだ。
初めてドリアンを食ってみたわけだが…なるほど。
臭い臭いと言う噂は聞いていたが、まぁそこまで絶望的な匂いではない。
で、何の匂いなのかがやっと分かった。これ、マンゴーの癖が強くなるとこういう匂いになる。これが強くなると、腐敗臭に近くなるかも知れない。
味だが、確かに旨い。加工品としてクリームを多用したケーキとかそういう物がない時代は、確かにドリアンの強烈な甘みとコク、クリーミーさは果物の王様に相応しかったと思う。人間の感覚の中で一番慣れやすいのは嗅覚なので、そういった意味では匂いになれてしまえば病みつきになると言う話もうなずける。
今でこそ砂糖をいくらでも使えて甘い食べ物を量産できる時代ではあるが、やはり昔は甘い物は貴重品で、洋の東西を問わず人は果物に甘味を求めていたわけだ。そんな中で、このキングサイズの癖になりそうな甘い果物はまさに王様だったのだろう。
なんて事を考えながら、それでも匂いが気になってたくさんは食えないのでIミツがくれたビニール袋にパックごと押し込んでタクシーに乗る。タクシーの運ちゃん臭いだろうなと思いながらホテルへ。なお、SHOHEの買ったニラまんはなかなか旨かった。辛みが絶妙だ。Iミツはドリアンは食わなかったが、ニラまんは食っていた。
さて頑張って持ち帰りはしたものの、ホテル内にドリアンを持ち込むと拒否されるというかご丁寧にドアにドリアン禁止マークまで描かれている。
入り口のゴミ箱でやむなく廃棄することにした。さらばドリアン助川。
3.ムエタイ
ホテルに戻ると、ムエタイツアーの送迎兄ちゃんはすでにホテルに到着していた。
他のホテルにも寄り、何故か白人ばかりを乗せたバスはルンビニスタジアムへ。これオプショナルツアーで7000円払ったんだが、その必要は全くなかったな。
入場料1500バーツ。日本円で大体4500円ぐらいだが、送迎が付くと行ってもこれだけあちこちのホテルに寄らされるならタクシーでぼられた方がまだ安い。
まぁいい。ムエタイはリングサイドで観戦。というか外国人はリングサイド以外では見れないのだ。一応御法度なのだが、二階以上では血の気の多い現地人が賭博の対象にしてるもんだから、事故が起きる危険があるとのことだ。ところで我々は連れてこられるままにリングサイドに座ったのでチケットは買ってないのだが、途中「チケットを見せろ」などと言われて焦った。「もらってない」と言い張ってやり過ごしたが、冷静に考えるとどういう言い訳だ。。
試合自体は中々熱い戦いだった。肘・ヒザを使った攻撃が認められ「立ち技最強」の呼び声も高いムエタイだが、実際はポイント制の要素が強く、想像していたよりは地味だったが、それでも会場の熱気も手伝ってかなり面白かった。3試合目ではKOも出た。
5試合目のメインイベントの前には、ムエカッチャーの演舞をやっていた。これはムエタイの前身になった格闘技で、手にはグローブではなく紐を巻き、完全なデスマッチ形式で試合が行われていたらしい。というような説明が、ちゃんと日本語で場内放送されるあたりいかにタイに日本人が大量に訪れているかと言うことだ。
3.バンコクの街
ちょっとホテルで一問答あった後、さすがに空腹なので、我々は腹下しチャンピオンを置いてバンコクの街に繰り出した。