第2章 バンコク観光(2日目)
第1章 ドンムアン空港へ TOPへ 第3章 アユタヤとムエタイへ
今日は午前中はバンコク市内観光、午後は古都アユタヤに行き、アユタヤのホテルに泊まる。
1.ワットアルンと王宮
タイ一日目。
ホテルのレストランにて、ナンプラーが後を引くタイ風の朝食を取る。メーヤウでも出てくるあのプリックナンプラー。チャーハンに合うんだわこれが。
あとはびらびらの焼麺とかおかゆ、パンと目玉焼きなどの洋風メニューが揃う、まぁそれなりの朝飯。
7時半にロビー集合、今日は11人もの大人数でのツアー。バスでチャオプラヤ河畔に行き、ボートで移動。雨期とは思えない好天だ。綺麗に晴れ渡っている。
船はまず、ワット・アルン(暁の寺院)という寺院に降り立った。結構でかい寺院で、中心に位置する塔の印象的な模様が特徴。陶器の破片がちりばめられていて、あまり他の国では見かけないデザインだ。この陶器の破片が陽光に反射して輝くのが、暁の寺院の由来らしい。ちょっと高いところに登る。塔を支えるたくさんのヤック(夜叉)の像が印象的だ。仏教遺跡だが、彫刻がヒンドゥーっぽい。SHOHEがTシャツを2枚買っていた。
再度船に乗ってチャオプラヤ川を移動。バンコクは渋滞が世界的に有名な街なので、水上交通の方が予定が組みやすいのかもしれない。タイ王宮周辺で降り、ぞろぞろと移動を始めた。途中、果物を売る露天があり、ガイドさんがランブータンとマンゴスチンを大量に買ってみんなに配ってくれた。日本では最近まで輸入すらできず、今も一個500円ぐらいする高級フルーツマンゴスチンが、ここでは一個60円ぐらい。ランブータンは見た目がウニみたいで、食べると薄皮がうっとうしいライチみたいな感じだが、ライチよりも果肉がしっかりしていて甘い印象だ。
その後一同は王宮に突入。一般公開されたのは比較的最近のようだ。もう一面、目もくらむばかりのすごい金色。王の墓だか何だか知らないがこんなに金色な場所は他で見かけたことがない。
ちょっと自由行動があって、うろついてみる。成金趣味もここまで行くと立派なものだ。裏にはアンコールワットの小さいやつまである。時の国王が、アンコールワットに感動してミニチュアを作らせたという。それにしてもよくできている。
王宮とセットになっているというか同じ敷地内にあるエメラルド寺院にも入った。ここは実は王族専用の寺院。故に坊さんはいない。その名の通りエメラルド色に輝く仏像があり、これがタイでも最高の権威がある本尊だそうだ。翡翠で作られた仏像は黄金の着物をまとっており、雨期・乾期・暑季で衣替えをする。国王自ら着替えさせるんだそうだ。この仏像だけは中で写真は撮れないが、高いピラミッドのような台の上に君臨する緑色の仏像は、あまり大きくはないもののも言われぬ荘厳なオーラを発していた。
その後、ツアーにはお定まりの買い物に行く。SHOHEがツバメの巣を買っていたようだ。
昼食はバイキング形式。タイ料理がたくさん出てきた。レッドカレーも食ったので、ノルマ達成だ。ココナッツミルクは少なめ。他にも、魚料理、肉料理などかなり種類が豊富で、汁ソバっぽいものなどバラエティに富んでいた。
ここで「スイカジュース」なるものを注文。これが予想に反してうまい。スイカの果汁だけを使うと、こんなに旨いジュースができるのだ。日本じゃこんな贅沢な物なかなか作れないな。フルーツ大国に感謝だ。SHOHEとIミツは椰子の実にそのままストロー突っ込んで飲むタイプのココナッツジュースを飲んでいた。
それにしても、たいていの食い物には唐辛子が入っていて、プリックナンプラー(唐辛子入り魚醤)ご自由におかけくださいというタイの「とりあえず辛くしとけばいいや」的な発想、俺は大好きだ。
2.古都アユタヤ
食後はもう一度土産物屋により、一同はアユタヤへ向かう。
アユタヤというのはタイの古都で、日本で言えば首都に近い鎌倉みたいなイメージだ。15世紀から18世紀ぐらいまで栄えていたが、当時のビルマに滅ぼされた。破壊された遺跡ということでよく話に出る世界遺産だ。
バンコクからは車で一時間半ぐらいの距離だが、移動中爆睡していて気がつくと辺り一面水田地帯。もう、地平線見えるんじゃないかと言うぐらい見渡す限り緑色。バンコクとは違う訳だ。
アユタヤでは古い遺跡を車窓観光しながらバスで移動。最初は日本人町跡に連れて行かれる。チャオプラヤ川のほとりにある日本人町は16世紀頃栄えたらしく、最盛期には3000人もの日本人が住んでいたらしい。まぁここに行くぐらいなら他の遺跡に行っておきたかったのも事実だが、おみやげが買えたのでよしとしよう。ここでは山田長政という日本人が活躍したらしく、銅像が立っていた。
その後、有名な涅槃仏に行った。
アユタヤの涅槃仏はワット・ロカヤスタという遺跡にあり、高さ5m、幅28mの巨大な仏像が黄色い袈裟をまとって寝そべっている。ストIIのサガットステージに出てくるやつだ。これはインパクトでかかった。背後の破壊された遺跡跡が痛々しい。
その後、晩飯でアユタヤで我々が泊まるホテルに隣接している、何故かアメリカ西部っぽい雰囲気のレストランに移動。
トムヤムクンなどのタイ料理と、中華料理が半分ぐらいずつ出てきた。ちょっと昼飯が響いていたのであまり食えなかったが、SHOHEは断固として食っていた。
その後ライトアップされたアユタヤ遺跡を観光した後、そのままアユタヤのホテルに泊まった。
結構時間があったので、ホテル周辺の町をめぐることにした。幸いホテルのすぐ側はちょっとした繁華街になっており、屋台がたくさん出ていた。果物屋も出ていて、見たことのない物も売っている。ドリアンやマンゴスチンが山と積まれていたのが印象的だった。
俺の主張でレッドカレーのある店を探し歩いたが思いのほか見つからず、さんざんうろついたあげく汁そばやカレーピラフみたいなものを食った。カレーピラフはともかく、汁ソバは俺が注文したにもかかわらず全く口に合わず、やっぱりSHOHEに平らげてもらった。この男はあらゆる物を底なしに食うことができるのである。
折角だから酒を飲もうと思い、ホテルにくっついている例のアメリカ西部レストランに行く。メニューを見せてもらうと、日本語メニューなのはいいのだが日本料理しか書いてない。それも、必要以上の充実ぶりだ。そんじょそこらの日本の飲み屋よりも遙かに多い。刺身から寿司、はてはカツ丼、ラーメンに至るまで、ぱっと思いつくたいていの日本料理がそろっているのだが、日本料理しか載っていないというのはどうなのか。
結局ウェイトレスにタイメニューを持ってきてもらい、グリーンカレー・カニチャーハン・何かよく分からないもの…を注文しながら酒を飲んだ。だが、カニチャーハンは言葉の違いというか思いこみの違いで何故か3人前全部来てしまう。カニチャーハンはまぁまぁだったが、グリーンカレーはなかなかの物だった。是非お腹がすいているときに食べたかった。一方で三つ目に注文したよく分からない食物は残念ながら…口には合いませんでした。それでもSHOHEは食ってたが。
これは高くつくなと思ったが、散々飲み食いして結局3人で1500円ぐらい。物価が安くて助かったが、さすがに食いすぎて気持ち悪くなってしまった。