第一章 免許証再公布
<本日の予定>
・免許証をもらう
・メンバー全員拾ってエスパ@我孫子でお買い物
・いがた家でオザワゴンに乗り換え、大洗に移動
・船にのる
1.流山免許センター
今日から北海道旅行。23:30のフェリーに乗るのに、早起き。先日強奪された運転免許の再公布をしてもらわねばならないのである。ペーパーの俺に果たして本当に必要なのかという疑問もあるが、旅行中はネコの手も借りたいくらいドライバーが不足しているようなので、いい機会だし取っておくことにした。ちなみに、自転車までパクられた俺に交通手段は何もなく、いがたカーを召喚して連れて行ってもらうことになる。
13:30、流山免許センター到着。完璧に予定通りである。
免許の再公布に必要なものは、写真だけ。これは昨日スピード写真で撮って置いたから大丈夫。あとは、手数料に3350円かかる。旅行前に嫌な出費だ。
書類に、免許を無くした時間、無くした理由(選択肢に焼失なんて項目もあった)などを事細かに書き込み、受付へ。だが、再公布受け付け前で俺が見たものは……なんと、
ダメ君。
あの、教習所の卒業検定で、スタートしていきなり交差点でエンストをかまし、自転車を轢きそうになり、挙句に「んだよ、あのガキ!」とまで言い放った傍若無人の未成年、ダメ君である(雑記長・卒業検定日記参照)。まさかこんなところでもダメっぷりを発揮しているとは思わんかった。しかし、いまや俺もダメ君と同じ「免許証紛失者」であることには変わりなく、ちょっとブルー入る。
さて、申請すると今度は写真を撮らされる。昨日撮った写真は、提出書類に貼るだけのもので、やっぱり免許証用には殺人犯みたいな人相の悪い写真が載ることになるのである。
免許をもらうまでには思ったより時間はかからなかった。大体、1時間ほどである。2時間の余裕を見ていたのだが、他のメンバーを拾いに行くには少々時間が余ってしまった。そこで思いついたのが「三和銀行探し」である。ヨーロッパ旅行の免税分が返ってくるのだが、そろそろ期限切れになる。チケットがなぜか俺とは縁もゆかりもない「三和銀行」なのである。
なんとか3時に間に合い、シャッター閉まりかけの三和銀行に何とか滑り込んだ俺は、しかし「三和銀行の口座をお持ちですか?」の無常な一言に撃沈する。ねーよ、そんなもん。
だが、手数料を払えばどこの銀行でも換金できると言う。逆にいえば、三和銀行の口座がない人間は必ず手数料を取られるということである。
どうも世の中の理不尽を深く噛み締めながら、はるかの住む五香方面へ移動。まだ半端に時間が余っているため、Sacへの礼も兼ねてはるか家の近くのサイゼリヤで時間を潰す。ここで、はじめてALGOお目見えである。
アルゴのルール 目的:相手のカードを暴く アルゴに使うカードは |
なお、注文するのはドリンクバーのみ。ガストと違い、伝票すら出ないサイゼリヤでは、ドリンクバーONLYの注文はちょっとした勇気が要るのであるが、かつてエブリデイズ(柏にあったファミレス)で「水だけ」飲んで出てきた俺には別に全然大したことないのである。その上料金払う時に、危うく「ドリンクバー1人分」とか言っちゃいそうになったが、それは違法なのでやめた。
そんなこんなで、そろそろはるかを拾う時間である。ガスト前ではるかに電話……
……出ない。おかしい。予定15分前だぞ。
仕方なく、はるかの家の前まで移動。電話を掛ける。
……出ない。おかしい。今日のこと覚えてるのか?
手分けして、Sacと交代で電話を掛けつづける。
……出ない。おかしい。30回くらい掛けた気がする。
置いていくわけにもいかず、しばらく待っていると、はるかが両手に膨大な量のおつまみを抱えて登場した。
はるか「だって、持っていかないと親が帰って来るなっていうんだもん
……さすが、その親にしてこの娘ありである。
おつまみが邪魔で、電話に出られなかったらしい。