第一章 免許証再公布

1.流山免許センター
2.すいかパン
3.フェリー

2.すいかパン

次は、我孫子でまこりを拾う。途中のエスパでトイレに入るが、これはまこりには秘密である。理由は不明。なお、エスパとは、我孫子限定の大きなスーパーである。

予定通り、まこりは中々出てこない。電話を掛けると、
「インターネットしてる」
とか言い出す。普段メールチェックしないことで毎日のようにひんしゅくを買いつづける人間が、どうしてこういう時に限ってネットなんかやってるんだろう。

ともあれなんとかメンバーが揃い、エスパへ。もちろん、先にエスパに行ったことはまこりには秘密である。理由は無い。

今回、海外旅行記でのかなめ的役割を果たすのが、まこりである。早速「サティ本庄店」「本庄サティ店」と言ったり、車の中で倒した座席にものの見事に頭をぶつけたりと、しょっぱなからガンガン飛ばしてくれた。

なお、このとき、共同財布が作られる。一人一万円出資して、高速料金やガソリン代など、共同で使うお金をそこから引き出すという、よくある財布。ちなみに名前はまだ無い

エスパでは、フェリーの中で食べるパンなどを買った。まこりはせっかくここまで運んだのに金勘定のために家に戻ってしまい、元の木阿弥。結局まこりを除く3人で買い物をすることになった。

ここでのメインは、何と言っても「すいかパン」である。賞味期限ももう間近、かなめ的には「腐りかけのパン」。メロンパンがあるのだからウォーターメロンパンもありだろうという安易な企画会議が想像しやすい「すいかパン」。絶対食べても美味しくないだろうけど、今買わないと一生食えない気がしたので思わず買ってしまった。購買層はほとんどがそんな人だろうと予測されるすいかパンである。

再びまこりがエスパに登場。今度は「お腹すいた」とか言い出し、一人黙々とプチえびを食べ始める。だが、このプチえび、どこかで見たような……って、2週間前に合宿で開けたプチえびじゃねーか!!なんて物持ちのいい……ていうか、捨てろよ……。

弥生時代のせんべいのごとく湿気たそのプチえび。恐るべしは、そのケチ根性である。

 

まこりを拾ったので、、再びフルメンバーでの移動。

るしふぇる「まこり、すいか割りしたいか?
まこり「するー!
いがた「割るっていうか……
はるか「引き裂くの方が……


まこりはすいか割りをすることになった。この時点で、彼女はすいか割る気満々である。

そんなこんなで、オザワゴンとチェンジするためにいがた家へ。しかし……

はるか「あ!チーズケーキ忘れた。

はるかが昨日作っておいたチーズケーキを、忘れてしまったらしい。このままだと、はるかの株価が3割ほど値引かれてしまう。残り7割はもちろんである。それではいつもと変わらないではないか。

というわけで、「はるか北海道バージョン」に戻すために、急遽はるか家へ。はたして、オザワゴン到着に間に合うのか?

はるか家。チーズケーキは家族に食べられることもなく無事に回収。そして、リミット迫りつついがた家へ。だが……

背後から聞こえる不安な歌。……軍歌?

一同「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ

が、街宣車!!

→翼の車、いがたカーの背後に登場。
その瞬間、渋滞開始。
密着する街宣車。撒けない。
しかも、心なしか、軍歌ボリュームアップ


一同「やーめーてーくーれーーーー!!

まさかこんなところで最大のピンチが訪れようとは、誰も予想だにしなかった。

危うし!!


って、まぁ別に襲われるわけでもなく、適当にあしらってなんとかいがた家にたどり着く。家の前には、待ちくたびれて顔面蒼白のたけし。ちょっと機嫌が悪そうである。何しろ、晩飯食っている余裕も無い。そんなわけで、オザワゴンに乗り換え、即行大洗へ。

次へ