第二章　ゴーストタウン

１．フェリー「ばるな」２日目
２．ゴーストタウン「室蘭」

＜本日の予定＞
・北海道に到着
・日高まで移動

１．フェリー「ばるな」２日目

現在フェリー内。10時30分頃起床である。40人はいるであろう、同室の雑魚寝の人々の中では、グループ的には我々が一番遅かったであろう。何しろ誰も起きようとしない。

さすがに腹も減ったのか、５人はとりあえずむくりと起き出し、外に出てゆく。昨日の星の話は例によって秘密事項なのだが、朝の甲板は、出航時の真っ黒な霧が真っ白な霧に変わっていただけで、何も見えないという点で何ら変わりはなかった。

甲板を散策する５人。その時！！
ふと、まこりの姿が消えた。
探せども探せども、いるはずのところにはいない。
密室フェリー連続殺人事件、早くも一人脱落なのである。

しかし、実際は探せども探せどもというほどというほどは探さず、
「まぁいいや」ということで、何も考えず部屋に戻る４人。
このメンバー、かなり薄情なのである｡


部屋に戻ってしばらくすると、ゾンビまこりが帰ってきた。
別に不平を言うわけでもなく、いつもと変わらなかった。
置いていかれることは、もうわかっているらしい。

さて、飯も食わずにとりあえず風呂に入ることにする。
フェリーの浴場は、広い海を展望しながら風呂に入れるという好条件が売りなのだが、さっき甲板でも見たように外は霧で真っ白なため、ちっとも面白くない。

５人が風呂から上がると、昼飯である。朝飯を食う時間がなくなったため、ちょっと豪勢になった昼飯。もちろん我々は５種類別の品物を買い、争奪戦をするのである。

第２回争奪戦（ミニおにぎり）種目　トランプを引いて、強いカード順

↑はるか、大逆転。まこり、いいところなしである。たけしもかなり。

つづいてさらに争奪戦。ここで、初めて公式にアルゴがお目見えになった。

第３回争奪戦（おにぎり）　種目　アルゴ

↑まこり、挽回。トップのいがた、大きいのはこないが、いいところをつけつづける。

あとは、食パンにスライスチーズなどを乗っけて食べた。
結構食料が残ったが、とりあえず後に回すことにする。

飯の後は、残り６時間はある航海をいかに過ごすかが課題になる。
とりあえずわれわれはカードルームに向かった。

ここのカードルームは、結構すごい。３台の麻雀卓が設置されており席さえ空いていれば無料で使える。無料で使えるのだが、隣で麻雀してたガラの悪いおっちゃんたちが、「卓代5000円な」などと、言う事もガラ悪かったのがちょっと気になった。

麻雀卓は、上に赤いテーブルクロスがかかっており、部屋は立派に賭博場の雰囲気を醸し出している。カイジで、ギャンブル船エスポワールというのがでてきたが、まさにそれの縮小版のような空気である。

さて、ちょうど卓が一つあいていたので、そこでトランプをやることにする。ナポレオンカード（フランス製）を使って、「ナポレオン」。さすがに久し振りなのでルールの再確認などが必要だったが、カードの表記がフランスチックで、ちょっといい感じ。キングはR、クイーンはD、ジャックはVなので、ちょっと紛らわしいけど。

この時、新聞部名物「お絵かきしりとり」が始まる。でも、今回のお絵かきしりとりは、「アドバンストお絵かきしりとり」。ルールは、誰かが絵を描いて、次の人がその絵に解釈を加えて次の絵を書くというもの。例えば、一人目が鯛の絵を描いたら、次の人は鯛の絵の下に「たい」と書くくのだが、別にそれが鯛焼きに見えたら「鯛焼き」でいいのである。ただし、ちゃんとしりとりになっていなければいけない。

後々、お絵かきしりとりの結果をアップする予定。

カードルームにもちょっと飽きてきて、外を見に行くことにする。ちょっと海っぽくなった気がしないでもない。レストランは相変わらず閉まっている。いつ開いているのだろう？

そんなわけで、３時頃。小腹も減って、カップラーメンでも食べることにする。場所はカードルーム。カップラーメンぽくない雰囲気の中でカップラーメン。やっぱり争奪戦であり、今回はアルゴのカードを引いて大きな数字を出した人が勝ち。

第四回争奪戦（カップラーメン）　種目　アルゴ引き

↑ついに一位に浮上のるしふぇる。独走だったいがた、ここへ来て痛い５位。着実に追い上げ、ついにはるかと並ぶたけし。相変わらず弱さの露呈のまこり。

飯を食ったら眠くなってきた。寝るか食うかしかないのかという感じだが、寝るのである。５人、何かに憑かれたように部屋に戻り、爆睡。以降、船が着くまで起きない。

コメント集その１　「行きのフェリーの感想」

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