第六章 真実
YMINORU | HIDEKI | U1LOW | |||
焼肉テーブル | |||||
MAGIC | MASA51 |
最初にスコアシートを提示したMAGICが、優勝?
ルールとしては、まずありえない展開だ。
一体何が起こったのか???
HIDEKIの予想第二位のU1LOWが「自筆で書いたスコアシート」を裏返した。
そこには、こう書かれていた。
「受けてない」
は?
U1LOW 「実は、俺TOEIC受けられなかったんだよね。。
何と、スコアシートを持っていなかったのは出張があったからでも何でもなく、単に受験してないからだった。
そう考えると、今までのU1LOWの全ての受け答えに説明がつく。
・………ある意味、何一つ嘘をついていない。
特に、
HIDEKI 「誰が優勝すると思いますか?」
U1LOW 「タンうまい。」
などのやり取りは、「嘘をつかないためなら何でもやる」という男っぷりの現れであるともいえる。
つーか、何デスカソレハ?
U1LOW 「いやさー、TOEICの前の日に旅行に行ってて。試験の日に車で帰ってきたんだけど、試験に間に合わなくて。
何と、ファーストインプレッション優勝候補のU1LOW、不戦敗………!!
U1LOW 「実は、YMINORUにだけは言ってたんだけどね。。
衝撃の事実……!! YMINORUだけは、U1LOWの敗北を知っていたのだ!!!!
というのを知った上でYMINORUの回答を振り返ると、確かに納得がいく。
思えば、「最下位=U1LOW説」を平気な顔で唱えていたのもYMINORUだ。
もっとも、U1LOW最下位説はその前にMASA51が言い出したことなのだが…
ということで、大方の「YMINORU最下位」という予想をひっくり返して、最下位はU1LOWとなった。
が。。。。
まだ二人、謎のシートが残っている。
特に、持ってきたスコアシートではなく、あえて「自筆」のスコアシートを公開前にHIDEKIに見せた前回チャンピオンMASA51は一体何点だったのか?
そして、MASA51の自筆の紙が裏返しになる。
「受けてない」
お前もかよ!!!!!
全ての発言は、ハッタリだった!!
だが実はこの男も、嘘はほとんどついていない。
HIDEKI 「スコアを見たときの第一印象は?
MASA51 「正直、出ていいのかな?と思いましたよ。みんなに悪いなと。
そりゃ、受けてないんだから出ていいのか疑問に思うだろうよ。
そしてMASA51は次のような事実も明らかにした。
MASA51 「今日持ってきたスコアシートは実は前回の奴なんだよね。とりあえず「持ってるぞ」っていうポーズはとろうと思ったんだけど、他の人のシートよく見たら前回のと今回の、スコアシートの色がちょっと違う。。。。
確かに、前回のスコアシートは黄色、今回のは黄緑色に近い。
それで、最初にスコアシートを見せてすぐに隠したのだ。
MASA51 「いや、受験の申し込みはしたんだけど、その日仕事が入っちゃったんだよね。試験の後、MAGICには言っちゃったんだけど。。。。。
何と、U1LOWが受験していないことをYMINORUが知っていたのと同様、MASA51が受験していない事実はMAGICが知っていた!!
だが、誰一人として「受験してない奴が二人いた」という事実には気づいていなかったのである。
ただ、MASA51は自分が受けていないだけに、質問コーナー中にもU1LOWの非受験の予感はあったらしい。
それで、「同点時の順位」の確認をしたんだそうだ。
U1LOW最下位説をYMINORU以前に切り出したのも、うなずける。
最も、それで何か得したわけではないのだが。。見事である。
というか、もう何がなにやら分からない。
ただ確実に言えるのは、HIDEKIが人間不信に陥りかけているということだけだ。
このときのHIDEKIの表情には、もう誰も何も信じないという決意さえ感じられた。
というか、午前3時の時刻も手伝って、絶望と眠気で意識が朦朧としているように見える。
しかし。
まだ、もう1つ残っている。
前回のスコアの低い方が有利と言うことで、同点ながらも U1LOW > MASA51 という順位は確定した。
だが、もう1つ重要なミッションが残っている。
YMINORUのスコアシートだ。
実物が存在しなかった他の二人とは違い、明らかにYMINORUのスコアシートは裏のまま提示されている。
だが、ルール上開かれるべきものが、最後まで開かれなかった。
その裏には、何が隠されているのか。
鬼が出るか。邪が出るか。
今、運命の瞬間!!
オープン!!
5秒間
空気が凍った。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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一同、大爆笑。
多分、2004年はこれ以上の笑いは得られない。
それぐらいの大爆笑が、しばらくの間部屋中を包んだ。
そこに書かれていたスコア。
リスニング・リーディング合わせて
何だこの数字は!!
大変申し訳ないのだが、筆者はこの数字についてここに書くことは許されていない。
許されていないのだが、せっかくここまで読んでくれた読者に敬意を表して、敢えて危険を冒してコメントを書かせてもらう。
確か、ドラクエII(ファミコン)のシドーのHPがこんなんじゃなかっただろうか。
HPが少ないから、ベホマを使うのだ。
もう1つヒントを出すと
「11111111………?」
というのが相応しいだろうか。
分かる人は分かるかもしれない。。
久々に大爆笑させてもらった。
笑いすぎてお腹が痛くて仕方がない。
U1LOWがYMINORUにTOEICを受けてない旨のメールを出したときに、返ってきたメールが
「俺も似たようなもんだから……」
だったらしい。
似たようなもん、というか。。。。
ある意味、未受験よりタチが悪い…………!!!
YMINORUの名誉のために書かせてもらうと、YMINORUも試験前の日は仕事が忙しく、試験中寝てしまったらしい。
だが、選択問題なのにこんな期待値を下回っていてもおかしくないスコアを堂々と提示するとは。。
恐らく、前回YMINORUの戦いっぷりを受けて、今回の二人も「試合に負けて勝負に勝つ」ぐらいの意気込みで来たのかもしれない。
確かに、未受験のくせにここまで戦い切る姿勢は賞賛に値する。
だが、YMINORUはそんなに甘いもんじゃなかった。
彼は、二人のそんな神風万歳的な玉砕参戦をも超えた、とんでもないことをやらかした。
人として、まして外資系企業社員として絶対に取ってはいけないスコア
を惜しげもなく提示したジェイムズMINORUは、
一瞬ながらも神を超えた。
その結果が、点にして 2位 という、
試合に勝って勝負にも勝ったという超快挙である。
かくしてHIDEKIの予想は大幅に外れ、最終結果は
第二回叙々苑バトル TOEIC編 順位
1位 MAGIC 590
2位 YMINORU ???
3位 U1LOW 未受験(前回550)
4位 MASA51 未受験(前回600)
となった。
スコア的には絶対ありえないYMINORU二位の異変と、前回チャンピオンまさかの最下位。
誰一人予想だにしなかったとんでもない結果が我々を待っていた。
そしてHIDEKIはついに力尽き、息を引き取った。
とは言え実はよく見ると、HIDEKIのファーストインプレッションとあまり変わらない。
U1LOWの順位をYMINORUの下に置けば、そのまま正解になったのだ。
最初の予想には何かが宿ると言う好例と言える。
というわけで、現時点で、今日の焼肉代全体を100としたときの支払い金額配分は以下の通りとなる。
順位 | 参加者名 | TOEICバトル | ヘキサゴン | 合計 |
1 | MAGIC | 0.0 | ? | 0 |
2 | YMINORU | 13.6 | ? | 13.6 |
3 | HIDEKI | 17.6 | ? | 17.6 |
4 | U1LOW | 20.8 | ? | 20.8 |
5 | MASA51 | 28.0 | ? | 28.0 |
計 | 80.0 | 20.0 |
前述の通り、TOEICバトルで決まる配分は全体の80%。
残り2割をかけて、ヘキサゴンバトルが繰り広げられるのだ。
U1LOW、MASA51はどれだけ挽回できるのかっ?
そして、HIDEKIの復活はあるのかっっ!!?
第七章 ヘキサゴンへ