叙々苑バトル

〜游玄万玉日記〜
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第二章 感動の焼肉

いよいよ、質問へと取り掛かる。
用意した質問は13問。これを、各人に答えてもらう。
繰り返すが、回答者は嘘を答えてもいい。かと言って、嘘ばかりだと底が見える。

本音と建前の使い分けが運命を分けるといっても過言ではない。

Q1 あなたにとって英語とは?

選手の英語に対する情熱を確かめる質問である。
英語への情熱があればスコアも自ずと上がろう。「好きこそ物の上手なれ」である。

SHINN 「ボクに言わせれば、英語は大っ嫌いですね。
確かに英語大好きならこんなレベルでくすぶっているはずはないんだが、それにしても率直な意見である。

MASA51 「まぁ、何ていうの? やってみると簡単かな、って。
やってみると簡単ということは、今までやってなかったのだろうか。

YMINORU 「私的には、楽しみの源になればよし、ですよ。
大人の意見である。それだけに本心が読めない。

焼肉の話に戻ろう。
葱タンは、タン塩をたたんで葱をはさんだ状態でワッフルのようにして焼く。
すると、中が蒸し焼き状になるのである。肉の持つ旨みを逃がさない、効果的な焼き方だ。

これが、うめぇ
絶品だ。
これがタン塩か?今まで食ってきたタン塩は違うのか?

キムチなんかも、すごい。
韓国で食ったような極めつけの辛さは無いが、逆に唐辛子に頼らない。薄めの味付けにして、これだけのコクとまろやかさを体現したキムチは初めてだ。


Q2 あなたにとってジョジョエンとは?

選手のジョジョエンに対する情熱を確かめる質問
ジョジョエンへの情熱があれば以下同文。

MASA51 「ものすごく楽しみでしたよ。昨日は眠れませんでした。
これは余裕と受け取っていいのだろうか?やっぱりハッタリなのだろうか?

SHINN 「お金払わなくても食べられるところ、ですかね?」
!!事実上の勝ち名乗りである。謙虚を売りにしているSHINNが、突然強気で出た。いつもの彼の言動とは思えない。これは期待できるか…?

YMINORU「1つのステータス、ですかね。
確かにお勘定の危険性という点で言えば、ステータスになり得る店だ。たくさん払った方がステータスなのか、タダで食った方がステータスなのか。

U1LOWがカルビに絶賛。
「焼き肉食って旨いと思ったのは初めてだよ」

発言の意図を汲み取りかねるが、確かに、かなりのうまさだ。

「これが焼肉かよ!

という声すら聞こえる。焼肉じゃなかったら何なんだろうという気もしないでもないが、その気持ちも分かる。
1600円の一番安いカルビですらこうなのだから、特選上カルビなんてあなた、という予感がする。


Q3 焼肉は好きですか?
選手の焼肉に対する情熱を確かめる質問。
焼肉大好きなのに控えめだったり、あんまり好きじゃないのに頑張って食ってるような、食いっぷりと焼肉の好き具合が比例しないようであると怪しい。

MASA51 「めちゃくちゃ好きですね。ええ。
本当に好きそうだ。見ていてうらやましいぐらいだ。

SHINN 「まぁまぁ。毎日食べたいとは思わない。
どんなに好きでも毎日は無理だろう。日本人が毎日食えるのは味噌汁ぐらいだ。インド人はカレーだろうが。

YMINORU 「経済効率が大切ですね。
「ミノは経済効率がいい」と言いながら注文していたYMINORU。真意のほどは分からないが、噛み切るのに時間がかかるからか?
値段にしては結構時間が持たせられる、といった意味なのだろうが、自信があるなら効率など無視してどんどん高いものを注文しそうなものだ。
この発言は試合放棄なのか、それとも……?

注文したいわくつきの上ミノが到着。
しかし上ミノは普通だった。
我々はいよいよ4500円の特選カルビと、特選タン塩、等を注文。

酒も進む進む。
日ごろあんまり酒を飲まないSHINNも、人並み以上に飲んでいる。
何気にカシスソーダごときが800円とかするこの店。
ああ、勘定が楽しみだ。


Q4 一皿4500円の焼肉をタダで食べられる感想は?
選手の4500円の焼肉への執着を確かめる質問。
高額焼肉の食いっぷりと比例しない場合怪しい。
優勝すればタダなのだから、スコアが高ければ自信を持って高額焼肉を注文するはずである。

MASA51 「まぁ、一皿4500円だけど、一皿じゃすまないからね…
自信満々であるがゆえに2皿も3皿も注文するのだろう。

SHINN 「値段なんか関係ないから…
スパイラル強気発言。払わない以上、値段がどうこう気にするのは自分の役目じゃない、と言っている。となると、YMINORUも……?

YMINORU 「払う払わないはともかく、ここで上質な肉を味わうことで、高級焼肉を見分ける舌を鍛えるチャンスだと思っています。
相変わらず分かりにくい回答。
自信が無いのか、それともあまりにもハイスコアなので、一段上から見ている余裕の表れなのか?


ユッケが来た。
言うまでもなくうまい。
さらに霜降り牛刺身など、天にも昇りかねないうまさだ。
海原雄山が霜降り牛の刺身など愚の骨頂みたいなことを言っていたが、愚の骨頂でもいい。絶品だ。これで寿司が食いたいものだ。


Q5 昼食のメニューは?
選手の空腹具合を確かめる質問。同時に、昼飯代にいくら使ったかも聞く。
自信があれば昼飯は抑えてくるだろうが、逆に晩飯は無料なのだからと高めの昼飯ということもあるだろう。

YMINORU 「いや、本当は昼飯を食いに行くつもりは無かったんですが、上司と一緒だったんで仕方なく中華料理を食べました。変なランチ850円でした。
それとなく、「昼飯抜きでくるつもりだった」こともアピール。ここへ来て、YMINORUの感情が見えてきた。

SHINN 「ボクもYMINORUさんと一緒に食べに行きました。ランチB850円鶏肉からみいためです。
YMINORUが「変なランチ」と表現していたメニューを細かく記憶しているが、特別ここから有益な情報を読み取ることはできないようだ。

MASA51 「弁当です。あなごチラシ寿司750円。言っておきますが、弁当の中では、高い部類ですよ。何しろ穴子ですから。
値段を強調。やはり3人の中で一番安いのがポイントだろうか。だが、抑えたとまではいえない金額である。

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