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第6章 サグラダ=ファミリア(5日目)

(1)バルセロナで起きた事件

グラナダの日本語情報センターで、こんなことを聞いた。

「バルセロナはスペインじゃないから」

政治の中心としての首都マ ドリードに対して、経済の中心としての華やかさをもっているのがバルセロナだ。イメージとしては中国の北京に対する上海、ロシアのモスクワに対するペテル ブルグのような感じだろうか。1992年のバルセロナ・オリンピックもあり、世界的な知名度も十分。

バルセロナを中心とするカタルーニャ地方はカスティーリャ王国とは起源が異なり、昔からスペインの支配に協力的ではなかった。アラゴンとくっついた後にアラゴン・カスティーリャ王国ができたが、文化的に完全に同化するのは難しかったようだ。

現在もスペイン語(=カスティーリャ語)ではなく9世紀頃から続くカタルーニャ語を共通語として使い、闘牛入場に年齢制限などの規制を加え、脱スペインを推し進めているようだ。早い話がスペイン嫌い、らしい。

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さて、バルセロナの玄関口のサンツ駅に着いたのが朝9時過ぎで、予定よりやや早め。寝台列車では落ち着いて寝られず、朝から疲労。

とりあえずスーツケースを引きずって、ヘロヘロ状態で駅から数分のホテルへ向かう。12時までどうせチェックインはできないのだが、とにかくこの重い荷物を預かってもらわにゃいかんのだが。。

何とかホテルを発見し、向かう。その名もEXPOホテル。

バス停の前を通り抜け、ホテルの近くまで来ると…



ビチャッ




あん?



上から背中に何か降ってきた。



何か茶色というか黄土色というか。



えーと。。トリの糞……?



ウザイなぁ。。


そういうと昨日もグラナダで何か石が落ちてきたし。

そういう国なのか、スペイン。。
ともあれホテルが近くて良かった。。のかな。



何か見知らぬオッサンが背中を指さして何かついてるぞ、みたいなことを言ってくる。
機嫌が悪いので、あーあーそうだね、ぐらいの顔をしていそいそとホテルへ向かった。


スペイン、特にマドリードではソフトクリームを背中に付けて慌てているあいだに置き引きをするとか、色々悪い噂は聞いている。どうにもこの国は信用できん。


ホテルの前まで来て、この汚れた格好で中に入るのも何なのでカバンからティッシュを取り出してトリの糞を払っていくことにした。幸いホテルの窓が鏡になる。

結構広い範囲でついてるなぁ。。。


と思っていると、眼鏡の男がすれ違いざまに背中の汚物を指摘してきた。


いやもう、知ってるっちゅうに。。


何かスペイン語でペラペラ喋っているが、何だか分からない。
上着取って見てみろ、とかあさっての方を指さして何か言ってるが。。


とりあえず言っていることが分からないので適当に流すと、立ち去っていった。


それにしてもそんなに酷いのか。


Tシャツの上に羽織っている上着を脱いで汚れを落とし、ホテルに入る。
まぁ、こんぐらいなら大丈夫だろう。。


えーと、チェックインは。。
人が並んでるなぁ。。





……って、ん?




嫌な予感がした。





えーと。。。



カバンがねぇ!!





いや、小さいカバンは首からたすきがけにしてたから持ってないはずがないんだが。。
んー。


……あ、上着を脱いだときに。。。
確かにその瞬間はカバンを外す必要がある。



急いでさっきの場所へ戻るが、やはり後の祭。
カバンなど跡形もなかった。




いつの間に……



カバンを取ったときは、眼鏡の男も去った後。
周りには誰もいなかったはずだ。。が。。




……最初のヤツか。



トリの糞に見せかけた何かを俺にかけた後、そしらぬフリをして話しかけて来た男が、そのままこっそりついてきてたってことか…?


にしても、鮮やかすぎる。。。



まずいなぁ。



急いでホテルのロビーで荷物確認。

パスポート、ユーロとカード入りの財布、ホテルバウチャー、航空券、デジカメ、ガイドブックは残っている。
つまり、旅行を続ける上で特に困るものは盗られていない。

着替えやら何やらも、スーツケースの中だ。


盗られたのは…日本円用の財布と、DS、iPod…ぐらいか。
金額的には結構大きいが、カードさえ止めてしまえば致命的なものはない。


とりあえず、盗られた財布に入っていたクレジットカードを止めないとな。
ロビー内の公衆電話で、ガイドブックに記載されていた現地連絡先に電話。
すぐにカードを止めてもらう。大手のカード会社はこれが助かる。


さて、ホテルのチェックインはやっぱり12時までできないので、スーツケースだけ預けて観光に出ることにした。損失は大きいが、旅ができないワケじゃない。

バルセロナにいられる時間は少ないのだ。クヨクヨしても仕方ない。


多少身軽になってサンツ駅に戻った俺は、自販機で3日間乗り放題の地下鉄3-dayチケット(15ユーロぐらい?)を買ってバルセロナ最大の見所、サグラダ=ファミリアに向かった。


(2)サグラダ=ファミリア

というわけで、地下鉄でサグラダ・ファミリアに到着。

地上に上がるとすぐ目の前に巨大な建物がそびえる。

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うぉ。デカッ

そびえる巨大なトウモロコシのような四本の塔。
ある種おどろおどろしい印象を受けるのは、どことなくこの建築物から「生命」を感じるからだろうか。建物に直線はほとんどなく、かなりゴテゴテと装飾されている。

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磔のキリスト像の顔は真四角で、こういうデザインなのかこれから顔を削り取っていくのかは謎だ。


というわけで、サグラダ・ファミリア。聖家族教会である。

まず最初に断っておくが、日本の桜田さん一家は無関係だ。
現時点で「サグラダファミリア 桜田」で検索すると1370件引っかかる。

英語にするとSacred Family。この聖なる家族とはヨセフ、マリア、イエスの大工一家のこと。


サグラダ・ファミリアの設計者は言わずとしれた天才建築家アントニ・ガウディ。
1883年にガウディが設計を引き継いでから、1926年に死ぬまで延々と設計を続けたらしい。

そ ういったわけで足かけ100年ぐらいかかって作り続けているのだが、一向に完成する気配がない。そもそもガウディは設計図を作っておらず、一応作った模型 すらスペイン内乱でバラバラになってしまったため、今作っているサグラダ・ファミリアはガウディが想定していたデザインとはちょっと違うらしい。完成は 2026年を予定しているそうだが、あと20年で終わるのだろうか?

とにかくあまりに制作期間が長いので、作ったそばから修復中。しかもその間に部分的に世界遺産に登録されたりもしている。

実はスペイン政府はこのサグラダ・ファミリアの直下に鉄道を通す計画を立てているらしく、教会側と揉めている。その中で、なんと教会が120年にも渡って建築許可を受けていないことが判明したそうだ。

とは言え、バルセロナのカテドラルは建築に400年かかったらしいので、教会として特別建築に時間がかかっているわけでもない。
もう何だか訳の分からないスケールだ。

いずれにしてもこの教会は「作り続けている」こと自体に価値があるのだろうなぁ。

ちなみにこの教会は三つのファサードが構想されており、東〜南〜西と回ることでキリストの生涯を辿るというデザインだ。

東側:生誕のファサード(誕生から幼少期)→ガウディ存命中に完成
南側:栄光のファサード(?)→建設予定。つまり未完成。
西側:受難のファサード(最後の晩餐から十字架、昇天まで)→最近完成?

そのうち二つが完成しているが、全体像からいうとまだできていないところの方が多いように見える。

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とりあえず受難のファサードの前にあるチケット売り場でチケットを買って中に入る。
バルセロナは基本的にスペイン語・カタルーニャ語・英語の三語表記だ。


さて、サグラダ・ファミリア内部の第一印象。

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こんな感じ。


…何が何だか分からない。まさに作りかけ。

工事中もいいトコだなぁ。。


塔の部分はかなりできているようなので、上に昇るべくエレベーターに並ぶ。
このエレベーターの待ち時間が長い。30分ぐらい並んでしまった。
昨日のアルハンブラといい、この国はよく並ばされる。

エレベーターに乗るのに2ユーロもかかるが、折角ここまで来たんだから昇るべきだろう。
止まった後は螺旋階段を気合いで上る。やたら体力を使う。隣の塔に繋がっていて移動できたりもする。

なるほど塔からの見晴らしはいい。が、工事中の箇所もあちこち見える。

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あれが最終的にどうなるんだろう?という疑問も湧くが、仮に20年後にここに来たら本当に完成してるのだろうか。。


中からトーレ・アグバール(アグバール・タワー)が見えた。2005年に水道会社アグバールが建てた高層ビル。

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バルセロナの新しいシンボルで、確かに斬新なデザインだが、どう見てもシヴァ・リンガだ。
なんでも、市民からは「座薬」扱いされてるらしい。座薬って。。

そういうと浅草にもああいうのあるなぁ。。「炎のオブジェ」のつもりらしい黄金のうん○。。

逆側には生誕のファサードがある。

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こっちの方がいわゆるサグラダ・ファミリアのイメージに近いかも知れない。シンプルな受難のファサードに比べるとゴテゴテ感はこっちの方が上で、生き物みたいだ。ラスボスでも潜んでそうだ。

ちなみにこちら側にもエレベーターがあってやはり長蛇の列ができていた。。

スペイン人、行列好きなのか?

それにしてもまだまだなんだなぁ。100年かけてこれじゃ先が思いやられるが。。

とはいえヴァチカンのサン・ピエトロやパリのノートルダムも見てきたが、コレが完成したら確かにすごいモノができるだろう。サグラダ・ファミリアがものすごいモノになったときに、俺がこの世にいるのか甚だ疑問だが。。


サグラダ・ファミリアを出て、ふと盗られた財布の中にもう一つカードが入っているのを思い出した。
昼飯もあるし、いい加減一度シャワーも浴びておきたいので一度ホテルに戻ることにした。

問題は、どこに電話するか。

さっきのカードではなく、今回は銀行のクレジットカードなので、さすがにそんな電話番号までガイドブックには載っていない。こういうのは面倒でもあらかじめメモっておかなきゃいけないんだな。実家に電話しようとも思ったが、時差を考えるとさすがに起きてないだろう。

で、とっさに思いついたのがさっきのカード会社にもう一度電話をし、電話番号を確認してもらう作戦。ちょっと無茶な注文だが、一応客だし、非常事態だ。

何とか連絡先を聞き出す。どうも国際電話になってしまうらしい。
国際電話のかけ方をホテルのフロントに確認し、日本へサポートセンターへ連絡。すると…


もうカード使われてるってよ。。。

5000円。


盗難なので請求はされないとのことだったが、一枚目のカードはすぐに止めておいて正解だったわけだ。こっちのカードも色々状況を聞かれたが、国際電話で長話をされるのは非常に都合が悪いので、早めに切ってもらった。温度差あるよなぁ。やっぱり。。

ともあれこれで(旅を続ける上では)不安もなくなったので、安心して昼飯を食いに行くことにした。


(3)ピカソ美術館


ホテルへ出て、ランブラス大通りへ向かう。
ここはバルセロナのメインストリートで、人通りも多く栄えている。

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とりあえず昼食を、ということでスカルダリというバスク料理の店へ。

思えば昨日の晩も食ってないので、約24時間まともな食事はしていないわけだ。


ここではピンチョスの盛り合わせとバスク風ステーキを注文する。

ピンチョスはフランスパンの上に何やら色々載せたモノ。
オープンサンドみたいなイメージだ。

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ムラサキキャベツやハムなどは分かるが、串焼きなんかもあるのがオドロキだ。
ちなみにどう考えてもパンに載せるのに無理があるものは、フランスパンに串を打ってある。

バスク風ステーキはかなりのボリュームで、二つ出てきた。

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どうも牛と豚のようだが、ゴメン牛はちょっと固すぎ。。
そのくせ5000円ぐらいするのだからたまらない。
味もついてないしなぁ。。


とりあえず空腹は満たされたので、次の目的地「ピカソ博物館」へ向かった。
ゴシック地区にあり、ランブラス大通りから東の方に進むとあるはずだ。

ランブラスからサン・ジャウマ広場を通って適当に歩いていたら通り過ぎ、動物学博物館まで来てしまった。

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変わった動物の剥製などがあるらしいのだが、14時までなので入れなかった。むぅ。


仕方なく地図とにらめっこしながら歩いて戻ると、細い道を入ったところにピカソ美術館はあった。

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目の前にしても美術館だと気づかない。建物のデザインは確かに凝っているのだが、立地も雰囲気もかなり地味な印象だ。

理由はよく分からないがチケットが無料だったので、この国では珍しくお金のかからない観光。ただ、写真は撮れない。

とにかく大量のピカソの絵が展示されているのだが、面白かったのはベラスケスのラス・メニーナスのアレンジ。

プラド美術館にあるこの絵だが、ピカソがよっぽど気に入ったのか知らないが、大量のラス・メニーナスをモチーフにした絵を描いていてそれが一気に展示されている。

無論あのピカソであり、晩年の作品であるからして、ラス・メニーナスはピカソのタッチで描かれる。コレがスゴイ。
ベラスケス見たら怒るぞ、っていうぐらい大胆なアレンジで再現。いや、再現できてるのか?色だけじゃないか?

お見せできないのが残念だ。

興味がある人は「ピカソ ラス・メニーナス」で検索するといくつか出てくるのでどうぞw 
検索で出てくるのはあそこにあった絵のほんの一部っぽいけど。


さて、タダの割にかなり楽しめたピカソ美術館を出た俺は、ゴシック地区の中核、王の広場に出た。
まぁ廃墟なのだが、コロンブスがイサベルに謁見したという由緒正しいスポットだ。
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グラナダの陥落と、コロンブスの航海がともに1492年というのは偶然ではない。

探 検家のパトロンとして有名なエンリケ航海王子、喜望峰航路を切り抜けたバルトロメウ・ディアスを擁し、東回りのインド航路の確立を目の前にしたポルトガル に対して、スペインの大航海時代は遅れを取っていた。それもこれも、レコンキスタが終わらず、予算が立たないからだった。

だが、1492年の1月、ついにグラナダが陥落。ようやくスペインにも外に目を向ける余裕ができ、西回りの新航路を主張するコロンブスが日の目を見ることになった。前にも書いたが、女王イサベルにもらったのは指輪一つらしいが。。


その後、王の広場から歩いてサンタ・マリア・デル・マル教会(長い)に向かった。

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14世紀の教会だが、ステンドグラスが綺麗だ。



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ステンドグラス。デザインが妙に新しい気がする。




(4)アヒルとカザ・ミラ

時刻は19時ぐらいなのだが、外は明るいし相変わらずスペインの観光地は遅くまでやっているのでノープロブレムだ。そんなわけで次はカテドラルへ向かうことにした。

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ト レド、グラナダとカテドラルを回ってきたわけだが、バルセロナのカテドラルも立派なシロモノだ。ちなみにスペイン最大のカテドラルはスペイン南部のアンダ ルシアの州都セビーリャにあるのだが、残念ながら今回は時間の都合で回っていない。ちなみにセビーリャのカテドラルは世界第三位の規模を誇る教会で、コロ ンブスの墓も置かれている由緒正しい聖堂だ。機会があれば行ってみたいなぁ。『イリヤッド』にも出てきたし。

さてここは入場料無料なのだが、聖堂だけ会って服装チェックは結構厳しい。俺の前に入ろうとしていたミニスカのねーちゃんはお断りされていた。あまり露出度の高い服はNGのようだ。


さて、カテドラルに入場し最初に俺の目に飛び込んできたのは…




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アヒル?



何故バルセロナの大聖堂にアヒルがいるのだろう。
食料だろうか。


聖堂はやはり広く、磔刑のキリスト像が。

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キリスト像は立派だったが、アヒルの方がインパクトが強い。
結局あれは何だったんだろう。



さて…まだ時間があるなぁ。。

地図を眺めていると、カテドラルから比較的行きやすい場所に、有名なガウディの建築物がある。

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カザ・ミラ。ガウディが晩年に造った集合住宅だ。
外見は巨大な岩みたいで、バルセロナ近くのカタルーニャの聖地モンセラット山をモデルにしているらしい。

突如にわか雨が降り出したのでチケットを買って雨宿りがてら突入。
中に入ると、係員が何やら雨がどうとか言っているが俺の貧弱な英語力では詳細が分からない。

まぁ住宅なんだから雨でも関係ないだろう。


さて、目下作りかけのサグラダ・ファミリアを除くと、今回初めてのガウディ建築である。
ガウディの建築はどれもこれもうねうねしていて、直線がほとんどない。

どうも肋骨のようなアーチを使うのがガウディ建築の特徴らしく、中を歩いていると、まるで巨大な生き物の体の中を歩いているような印象を受ける。


中は吹き抜けになっていて…いきなり濡れる。
…そういうことか。。。

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▲上から見た写真


そういうと、故黒川紀章の設計したとある建物、入り口入ってど真ん中に木なんか植えちゃったもんだからどんどん伸びていって屋根を突き破りそうになったという話を聞いたことがある。木を切断して難を逃れたと言うが、伸び続けてたら吹き抜けになったのかもしれない。


さて洞窟のような不思議な雰囲気の建物の中には、調度品の他ガウディ制作の謎の椅子が沢山置かれており、デザイナーの奇抜さの片鱗を伺わせる。

で、実はこの建物実は屋上に出ることができる。
どうもこれがカザ・ミラのハイライトらしく、係員が雨だったらゴメンみたいなことを言っていた意味がようやく分かった。

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何だこりゃ!


多分たいていの人はあっけにとられる。
大まじめにこういうものを作れるっていうのはやっぱり才能だと思う。
明らかに努力の領域ではない。


鉄仮面をかぶった人の顔みたいだが、どうやら煙突らしい。
うーん。コレとよく似た人を知ってるんだがなぁ。

あ。

この人だ。


イギリス代表ロビンマスク!

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幸い上に上がると雨は止んでいたので、のんびり見学することができた。

何となくガウディのデザインって、四角い粘土を手でぐにゃっと握ったような、そういうカタチが多い気がする。


さて、その後しばらくバルセロナの街をうろついた後、ランブラス大通りへ戻ってきた。


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▲道ばたで見つけた「カエルを捕まえる少年」像。シチュエーションは謎。

大道芸というか、中々面白い人たちがいる。


こんなのとか。

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地球を背負う…アトラス?


結構いい時間になっていたので、テラスで晩飯。
恒例のサングリアと、あちこちで見かけてはいるものの、及び腰だったイカスミのパエリアを食べてみた。

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うん。真っ黒だ。

このお店、一人前から注文できるので一人旅に優しい。
パエリアはコクがあって中々美味しいけど、やっぱりミックスパエリアの方がいいかな。
同じ味が続くので、飽きるのだ。

ちなみにスペイン人は米を主食にしているわけではなく、ジャガイモみたいなものに相当するので、日本人で言うところの肉じゃが的な存在のようだ。


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▲一向に減らない大量のサングリア

ランブラスをうろついているといつの間にか1時。。

あれ。電車もう無いのでは。。?
タクシー乗り場に向かうと、ものすごい行列ができている。

ランブラスは人通りが多いのでそれほど危なげはないが、ちょっと離れたらすぐ暗くなりそうだ。治安の悪いこの国で夜中の一人歩きとかちょっとやりたくないな。

仕方がないので、タクシーを待つことにする。バスの停留所が遠目に見えるのだが、乗ったらホテルまで帰れるのかどうかサッパリ分からない。列を抜けるのはリスクだ。

それにしてもこの国、よく並ばされるなぁ。。
結局深夜にもかかわらず1時間ほど立ち往生し、ようやくタクシーに乗ることができた。


ホテルではカギを部屋の中に入れ忘れてしまったのだが、カード式だったのでフロントに言ったらすぐに新しいカードをくれた。カード式は無くしても安心なんだなぁ。

でも停電になったらどうするんだろうか。
閉まりっぱなしか開きっぱなしなんだろうけど、どっちも困ると思うが。

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