〜游玄万玉日記〜
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最終章 支払い

YMINORU HIDEKI U1LOW
焼肉テーブル
MAGIC MASA51

どんなに長い夜にも、いずれは朝が訪れる。

どんなに長い戦いも、いつかは終わりがやってくる。



一晩中戦いを見守ってくれていた游玄亭の和服のお姉さんに、ふぬけた顔でラストオーダーの冷麺を取り分けてもらう5人。








冷麺は太くて白いものと、細くて黒いものの二種類があったので両方注文した。
今までにない高級感溢れる冷麺が登場した。個人的には太い方が美味しかった。




そんなわけで、この戦いにもいよいよ最後のときがやってきた。





「お勘定お願いします











冷麺を食らいながら、各人の割り分を計算し始める。


結果、分配は以下のとおりに決まった。

順位 参加者名 TOEICバトル ヘキサゴン 合計%
1 MAGIC 0.0 0.0 0(ただし端数千の位以下)
2 YMINORU 13.6 7.0 20.6
3 HIDEKI 17.6 4.0 21.6
4 U1LOW 20.8 7.0 27.8
5 MASA51 28.0 2.0 30.0
80.0 20.0













計算が終わった頃、いよいよ死の明細の登場。






はたしていくらになるのか?


















!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


















丁重に二つ折りされた伝票入れの中に入っていた額を見た我々は、驚愕した。







前回金額が5人で67000円



そして今回の総額は……






































96,579円



























すっげぇ増えてる。。。。。。
















先ほどのパーセンテージに当てはめた結果、、支払額はこんな感じになった。

順位 参加者名 支払い率 支払い金額
1 MAGIC 0.0 6,579
2 YMINORU 20.6 18,540
3 HIDEKI 21.6 18,000
4 U1LOW 27.8 25,020
5 MASA51 30.0 28,440
100.0 96,579


パーセンテージに比してMASA51の支払い金額がやや多く、HIDEKIの金額が低めになっているのは、
MASA51が未受験の引け目からHIDEKIの余分な支払い分を肩代わりしたことによる。

もともと最下位だし、ルールがルールなのだから別にいいのだが、ここはMASA51がちょっと男を上げた形だ。



かくして、6時間にも渡る叙々苑バトル2は、食後のアイス(無料)とともに、静かに幕を閉じた。
ちなみにアイスは抹茶かシャーベットかが選べる。



最後に領収書を書いてもらって、終了。



もちろん、経費で落ちるなどということは一切ない。
いわば、我々の伝説に対する勲章だ。





なお上にはYMINORU様 とあるが、本物にはYMINORUの本名が書かれている。




店を出たのは朝7時。
さすがにこの時間は、天下の歌舞伎町といえども元気がない。




まだバトルの余熱が残っている5人は、思い思いに今日のバトルを語りながら新宿駅へ向かう。



それにしても、それにしても焼肉一回で28,000円とは。。。。。。



改めて叙々苑バトルの恐ろしさが身にしみた。


しかし我々は懲りずにまた次回の戦いに挑んでいくだろう。

この世にTOEICがある限り。

この世に叙々苑がある限り。



なぜなら、我々は彼らの伝説を知ってしまったから。


結局一皿4500円以上の游玄亭で食うだけ食って二回連続7000円しか払っていないMAGICの伝説を。

「眠い」といったら500円の深夜ルールで、一言も「眠い」を発することなく特別個室で堂々と寝ていたHIDEKIの伝説を。

仕事で受験できなかったのに相変わらず自信満々で、外馬の代金まで払ってしまったMASA51の伝説を。

旅行で受験できなかったのにわざわざ神戸から新幹線で深夜に現れ、バトルを強行させたU1LOWの伝説を。

そしてあの「全問鉛筆転がして答えた」ようなスコアにしてあの順位を取ってしまったYMINORUの伝説を。



新しい伝説をこの目で見るべく

むしろ自ら新しい伝説を築くべく


我々は無益な戦いを繰り返すに違いない。


ありがとう、游玄亭(世界で四軒)
ありがとう、TOEIC。