鉄道会社
会社名 | リーディング/ペンシルバニア/B&O/ショートライン鉄道 |
価格 | 200 |
1社 | 25 |
2社 | 50 |
3社 | 100 |
4社 | 200 |
誰もが一度は目指す夢、鉄道王。鉄道4枚揃えた鉄道王は、公務員のように不況知らずで我が物顔にボードを動き回る。鉄道王の恐さは、鉄道王を敵に回したものにしか分からない……
<メリット>
家を建てなくていい。これが大きい。鉄道1枚の攻撃力はグリーンの土地のみのレベルだが、2枚、3枚と増えるにつれ価値が倍倍に上がっていき、4枚持っていればボード中の4箇所に200ドルの土地ができる。
ボードの4箇所も、10マスずつ離れており、プレイヤーはどこに停まっていても次に鉄道に停まる可能性がある。また、サイコロで10という出目はさほど高い確立ではないにしろ、しばしば「鉄道めぐり」という、連続鉄道どまりも起こる。3回連続で鉄道王の鉄道に止まればライトブルーのホテル並のダメージだ。
また、家を建てなくていいということは、家を崩さなくてもいいということだ。家を崩すと、建設費の半額は捨てたことになる。しかし、鉄道は身の危険を感じたらすぐに裏返せばいい。利息はたったの10ドル。それで100ドルの都合がつくのだ。
当然ながら、鉄道は4枚で、全てのカラーグループの中で一番数が多い。つまり、プレイヤーが止まる確率も一番高いのである。
鉄道の特性として、全て揃えなくても価値があがっていくというものがある。モノポリーは色が揃ってからが勝負だが、鉄道だけは揃うまでの経過からして武器になる。これも鉄道に人気がある理由の一つだろう。
鉄道は、いざとなったら他のカラーグループと交換してもらえる可能性がある。例えば、どこかのカラーグループに止まり、瀕死になって負けが見えたプレイヤーがなんらかのカラーグループを独占していれば、鉄道と交換を持ちかけると意外と上手く行くケースが多い。これは、鉄道が家を必要とせず、即収入に結びつくからだ。
チャンスカードには「リーディング鉄道へいけ」が1枚、「次の鉄道に行き、2倍の金額を払う」が2枚あり、これも鉄道の価値を上げることに一役買っている。
<デメリット>
まず、鉄道だけでは勝てない。家の建設費や小遣い稼ぎ、生き残り策としては充分な働きを示す鉄道だが、殺傷力はほとんど無い。どこかのホテルかなにかにはまり、本当にボロボロに傷ついたプレイヤーぐらいでないと鉄道では破産してくれない。
また、鉄道王にならないと、鉄道はそれほど強力な戦力にはならない。しかし、鉄道王の恐ろしさはみなが警戒しているため、思いのほか揃いにくい。
<戦略>
鉄道王になれば、元は取れる。揃える気があるのなら、努力は惜しまないこと。ただし、「持っているのは鉄道だけ」という状態は避けなければならない。鉄道だけでは勝てないので、鉄道でしばらく資金集めをしつつ、常にどこかのカラーグループを手に入れるつもりでいること。鉄道があれば資金にはそれほど困らないので、レッド以上の土地がお勧め。オレンジが揃えれば言うことは無いが、鉄道もオレンジもそろうなどという幸運があれば何をやっても勝てるだろう。
また、鉄道をそろえたのなら、瀕死のプレイヤーが出てこないか注意してみていること。「もう立ち直れない」というそぶりを見せたら、鉄道を与えてそのプレイヤーからカラーグループを奪うのだ。
チャンスカードの動きにも目を向けておくこと。特に、リーディング鉄道は他の鉄道に比べて止まる確率が高くなる。逆に、ショートライン鉄道はカードの移動で止まることが無いので、抵当から戻すときなどは他のプレイヤーが止まりそうでない限り後回しにしよう。