7.刑務所生活

モノポリーをプレイしている間に、どうしても避けられないのが「刑務所入り」である。

刑務所に入った場合、次の3通りの釈放がある。

1.50ドル払う、もしくは釈放カードを使う

2.3回以内にゾロ目を出す

3.3回目でゾロ目が出なければ、50ドル払って強制的に保釈

この刑務所入りを、「タダの三回休み」か、それとも「勝負の分かれ目」と考えるかで、勝ち負けすら左右されることもある。ここでは、刑務所での過ごし方を考えてみたい。

まず、刑務所に入るパターンは三種類。

1.3回連続ゾロ目を出す

2.GoToJailのマスに止まる

3.チャンスカードもしくは共同基金で「刑務所に行け」を引く

いずれも、運に左右された結果の出来事であるため、入らないようにするとか入ろうとするとかよりも、その後の対策を考えるようにする。主に、その戦略はゲームの進捗状況次第で決まる。

ここで考えるべきなのは、刑務所に入った時のデメリットと、刑務所にいる時のメリットを比べて、どちらが得かを考えること、それだけだ。

刑務所に入っている間のデメリットは、
1.GOに行けないので、サラリーがもらえない
2.物件が買えない
メリットは、
3.他のプレイヤーの土地に止まる事が無い

つまり、「欲しい物件が残っているか」「一周する間に貰えるサラリーと、他のプレイヤーの家に止まった時の支払いはどちらが多いか」ということになるのである。

(1)ゲーム前半

ゲーム序盤は、とにかく物件を集める作業を優先すべきである。そのため、刑務所に入ったら、とにかく50ドル払って出る。ゾロ目の出る確率は1/6なので、50ドルをケチってゾロ目など狙っていると、他のプレイヤーに先を越されかねない。序盤はスピードが命なのだ。

(2)ゲーム中盤

ゲーム中盤は、進行状況によって大きく変わる。

まだ場が動いていない状態ならばすぐに出ればよいが、自分以外のプレイヤーが家をたくさん建て始めたら、刑務所に留まっていた方が良い。自分が動かなければ破産は無いのだ。刑務所から、他のプレイヤーの同士討ちを眺めるのも一興である。

しかし、もし、コマを進めることで、まだ売れていない自分の欲しい物件が手に入る可能性がある場合は、少々危険を冒してでも外に出ることだ。動かなければ破産が無いのと同時に、勝利も無いのである。

次に、自分だけが家を建てている場合。この場合は、刑務所で高みの見物もありだが、GOで給料をもらうために、刑務所を出たほうが良いかもしれない。乗っている時に、一気に畳み掛ける戦略は有効だ。

 

(3)ゲーム後半

ゲーム後半になると、ほとんどのプレイヤーが家を建て始める。こうなると、恐らくプレイヤーが一周する間に支払う金額は、サラリーを越える場合がほとんどだ。鉄道王などがいた場合、サイコロを振るたびにサラリー200ドルと同じ額を払うことになるのだ。

後半は、基本的に圧勝パターンでもない限り、刑務所は「動かなくて良いチャンス」と考えられる。ゾロ目が出ない限り3回休みなので、ここは動かずに他のプレイヤーがつぶれてくれるのを期待しよう。