カレー論文1

<カレーライスとライスカレー、カレー丼の違い>

(ミレニアム掲示板への投稿より)

カレーライスと、ライスカレーはどう違うのか。また、カレー丼とはなんなのか。この、世界七不思議の一つにも数えられる人類最大の謎の一つが、今明らかになる!!

 まず、カレーライスについて。これは、皆さんご存知のカレーです。ご飯の上に乗っていようと、ルーとカレーが分かれていようと、福神漬けが乗っていようと、らっきょうが乗っていなかろうと関係ありません。カレールーwithライス。これが基本であり、ライスカレー及びカレー丼は、この分派と考えてよいでしょう。

 それでは、ライスカレーとは何か。その前に、某HPにおける、ライスカレーの定義を見てください。

@ 最初から御飯の上にダラーっとカレーが乗っている。

@ らっきょと福神漬けが付いている。

@ スプーンが水のコップの中に突っ立って出てくる。

@ 人参やジャガイモがゴテゴテ入っている。

@ グリーンピースが3つ上にある(必ず3つらしい)

@ 暫く放っておくと薄い膜がはる。

 注目すべき点は、「最初からご飯の上にダラーっとカレーが 乗っている」これです。これがポイント。雰囲気的に、二つに分かれているのがライスカレーのような気がしますが、言語学的に検証すると、ライスカレーの正体がはっきりと見えてきます。

 例えば、チキンカレーとは何か。それは、カレーの中にチキンが入っているものです。ポークカレー、ビーフカレーも同様です。鶏肉とカレーが別々に出てきたら、チキンカレーではありません。「チキンの入ったカレー」がチキンカレーです。これは、「ネギの入ったラーメンがネギラーメン」であり、「あんこの入ったまんじゅうがあんまん」であるのと同様です。

 その流れで行くと、ライスカレーはどうか。当然、「ライスの入ったカレー」と考えるのが自然でしょう。そうです。あれは、「ライスの上にカレーがかかっている」のではなく、「カレーの中にライスが入っている」のです。したがって、ライスカレーとは、最初からご飯の上にカレーが乗っている食べ物(正確には、カレーの中にライスが入っている食べ物)なのです。

 カレー丼については、これは簡単です。丼に入っていれば、カレーのかかったご飯であろうと、カレーうどんであろうと、カレー丼です。小さい声で言えば、「カレーうどん」と注文して、カレー丼が出てくるかもしれないので、その差は微々たる物と言えます。

 一般的には、カレー丼とは「和風カレーのかかったごはんが丼に入っているもの」と言えるでしょう。和風カレーには、そばつゆなどが入っているのが普通です。

以上が、カレー王による、カレーの定義です。ちなみに、
カレーライス>ライスカレー>カレー丼
と言う風に、扱う領域が狭くなっているのが分かると思います。